【痴女ヘブンが贈る本格痴女ドラマ】好きって言って欲しかった…ずっと一緒だと思ってた。妹みたいに思われてた…。ほんとバカ…。上京しちゃう幼馴染に心残りができるように、私は彼を何度も射精させた…。ちゃんと女として見て欲しい…。だって、もうすぐ…。この田舎に私を置いてアナタは行っちゃうから…。別れが近づく程に、2人の想いは燃え上がる…!繊細、だけど濃厚…。幼馴染が上京する直前の三日間。
レビュー
平均評価: (レビュー数:12)
等身大の制服少女、いちかちゃん。文句なしの大傑作です
松本いちかちゃんの役柄は、おおむね天使と悪魔に大別されます。冒頭、制服姿で窓から侵入し寝ている男を脱がせてフェラを始めるこのいちかちゃんは、そのどちらなのか分かりませんでした。嬉しそうに愛おしそうに舐めていますが、これは愛なのか性欲なのか。縁側に布団を引いて空を見上げる姿を見て、このいちかちゃんは天使でも悪魔でもなく、等身大のこの女の子なのだと気づきました。AV女優としてひとを興奮させるためでなく、この世界に生きる少女としてそこにいる実存が感じられたのです。ふたたび部屋から侵入し、セックスをしようと告げる。好きという気持ちを隠して、セックス好きの女の子みたいな顔をしているけど、つながれたことに喜んで感じて、男の責めに驚き恥ずかしがる。制服の少女が等身大で、すこし無理をして、覚悟と勇気を振り絞って部屋に入りセックスをしたのだと伝わってきました。このいちかちゃんが愛おしいです。彼との小さい秘密を持ったいちかちゃん、本当にかわいいです。部屋から出て畑を歩くところ、自転車の後ろにのっているところ、お風呂のシーンどれもかわいかった。ゴムが買えずに生ですることになったところ、躊躇いはなかったですが、いちかちゃんの顔にはやっぱり覚悟のようなものが浮かんでいて胸が震えました。いちかのフェラが上手いことに、男は自分が初めてでないと指摘する。軽い気持ちで言ったようですが、これを聞いたいちかの顔が歪む。怒るのとも悲しむとも違う、このやるせない表情に胸を掴まされました。どれくらい男のことを本気だったのかを、この顔がなにより雄弁に語っていました。いちかは男のことが大好きでフェラも全部自分で練習した。それを告げて、別れる前最後のセックスをする。最後に抱き合いながら、キスをしながら笑う嬉しそうないちかちゃんはこれ以上もないかわいさでした。先ほどの歪んだ顔とこの幸せな顔、すごいものをふたつも見せられてしまいました。少女はセックスを見せるために存在したのではなく自分がいて、大切に思う人がいてセックスをした。AVの世界だとセックスは容易いものだけど、実際はそれなりに気持ちと覚悟を必要とするものです。とくに制服を着ている年齢ならそうです。数多いAV作品とは対極にあるような作品でしたが、このAVの世界にいなさそうな少女を演じてくれた松本いちかちゃん大変素晴らしかったです。
よくも悪くもいつもの朝霧作品
朝霧浄監督が「本格痴女ドラマ」?っていうのがいまいちピンと来なかったけど、結論から言うと誇大広告。好きな男の前ではイキってヤリマンぶってるけど実は経験相手は1人だけという純情ツンデレ作品で、むしろこのメーカーで出してよかったの?ってくらい可愛らしい。処女は野菜で喪失?って卑猥さがあったり、未来につながる愛のある中出しにカタルシスが感じられたりと、最近の朝霧作品の中では好みのタイプ。やっぱりお別れセックスで最後が外射みたいなのは、ドラマ性は理解できるんだけど残尿感が強くてあまり好きになれない。同時期に男優中田相手に人妻やってたとは思えない公式22歳女優の振り幅のある演技力も素晴らしかったし、結城くんの安定感も文句なし。制服で始まり部屋着を経て全裸に終わるコスの変遷も、コスものAV的なご都合主義を感じさせずいい感じ。強いて言うなら以前の朝霧作品みたいな、実は付き合ってることに気づかれてる親バレ要素が割と好きだったので、そのへんをもうちょっと強調してほしかったかも。コンドームの在庫が切れたから生姦っていう作風のいまさら感とか、最初のナマ中出しが疑似ハメとかいう微妙さが満点には届かないけど、強引に痴女にこじつけんでもってくらい王道の朝霧作品で作品レベルも高め。ただ、もっとガチなビッチ系が好きだからこのメーカー買ってるんだよっいうごもっともなユーザーには物足りないかもしれないので、そのへんは要注意だと思う。